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平成30年度次世代応援企画break a leg

演劇 共催

「break a leg(ブレイク ア レグ)」とは、これからパフォーマンスを始める人に向かって「成功を祈る」という意味で用いられるフレーズ。
本企画では、アイホールで上演企画のなかった若手表現者に会場を提供し、次代を担う才能の発掘・育成を目指します。
新風を吹き込んでくれる表現者たちの競演にご期待ください。


新しい舞台芸術の担い手を支援するためにスタートした「break a leg」。
関西の状況を刺激するための公募型企画であるが、このところ東京や愛知からのエントリーが多かった。関西で公演したいという希望を持つ団体が他地域にあることはありがたい。それが関西を拠点するアーティストにとっての切磋琢磨にもつながる。
さて、本年度は関西にルーツを持つ2団体が並ぶ。「うんなま」は対話の運びの確かさと、構成のしたたかさに、「少女都市」は作者が体験したであろう出来事を、虚構に仕立てる手腕に、それぞれ感心して推した。他地域からのエントリーにも優れたものが多数あったが、今年度はこの2団体に期待を寄せたい。
年年歳歳、新しい表現は目白押しである。観客と共に享受する側も、しなやかさを失わず支援したい。

アイホールディレクター 岩崎正裕

 

今回、選考した2団体は関西小劇場の新たなピースとなりうる団体だと思います。 ただ現時点では、AI・HALLサイズの空間での企画公演は初めての、成長段階の劇団でもあります。
かつて、はじめてのAI・HALL公演に僕はびびっていました。俳優はどう立つのか、空間をいかに埋めるのか、お客様の顔はどんなものか、本当に足を折られたらどうしようか。ホール前のベンチで子供たちのボール遊びを横目にしばしば頭を抱えていました。
少女都市の賢しく狂おしい激情。猥雑なのにクレバーなうんなまのドライブ感。彼、彼女たちなら、え、そんなやり方? というスマートな新感覚でAI・HALLを使い切ってしまうかもしれません。そういった予感を抱かせる2団体です。
ひるまずゴリゴリに自分の演劇をやってお客様を驚かせてほしいです。break a leg!

選考委員 泉寛介(badged café)


◆平成30年度参加団体

 

少女都市『光の祭典』

初演より 撮影:松本真依

2016年、神戸。
レイプが原因でカメラを持てなくなった女流映画監督と、震災で失った父を忘れられずにいる駆け出しの映画青年。
二人は「あの日」から21年が経った夏の東遊園地で再会する。
彼はなぜ彼女を盗撮したのか?
暴力と権力に踏みにじられ、誰かを傷つけることでしか自分を癒すことのできない若者たち。
憎しみと暴力の連鎖を断ち切り、歩み出すことはできるのか。
阪神淡路大震災を経験した作家・葭本未織が描き出す、喪失と復活の物語。

 

作・演出/葭本未織

6月1日(金)19:00
6月2日(土)14:00/19:00
6月3日(日)11:00/15:30

★チケット発売/5月1日(火) ※アイホール取扱いは5月2日(水)より
公演詳細

 

少女都市(しょうじょとし)[兵庫/東京]
2016年、劇作家・葭本未織(よしもと みおり)が設立。17年から劇団化。テーマは「血と暴力と救い」。女優の肉体と言語を通し、若い女性の苦悩と変化を描く。
http://girlsmetropolis.com/

 

うんなま ver.12『ひなんくんれん』

『search and destroy』より 撮影:小嶋謙介

天災にしろ人災にしろ、有事は”いつか起きる”らしい。
では、いったい私たちはその時、どうすればいいのか――。
「地震」「テロ」「ミサイル」の三章を軸に、ひとりの女が誰かのために、「備えあれば憂いなし」としてインターネットに転がっている情報をかき集め、唱え続ける。
ひとは、他のひとのために、いったい何が、できるのか――。
イマドキの自己愛や教育欲が入り混じりつつも、うんなまを観ることが防災になっちゃう・・・そんな新作。

 

作・演出/繁澤邦明

6月9日(土)15:00/20:00
6月10日(日)11:00/15:00

★チケット発売中!
公演詳細

 

うんなま[大阪]
2010年、大阪大学内でプロデュース団体「劇団うんこなまず」を発足。13年に劇団としての活動を開始し、17年に「うんなま」に改名。「現代社会への批評性」「ユルくも言葉に誠実な自然体の演技」「アトラクションさながらの多種多様な演出効果」を三本柱としてナンセンスとセンチメンタルが混濁する作風は、「現代性と演劇的猥雑さの両立」と評される。17年、「ウイングカップ7」最優秀賞受賞。
http://www.unkonamazu.com/


◆葭本未織(少女都市)×繁澤邦明(うんなま)インタビュー    こちら

 


◆平成31年度「次世代応援企画break a leg」参加団体募集について

アイホールで上演経験のない若手カンパニーを対象に参加団体を全国的に募集します。東西問わず、たくさんのご応募をお待ちしております。

■応募要項詳細 → www.aihall.com/breakaleg2019/

■選考委員
岩崎正裕(アイホールディレクター)
泉寛介(baghdad café  劇作家・演出家)

■応募期間
2018年7月1日(日)~7月22日(日) 22:00必着


会場・お問い合わせ
AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
〒664-0846 兵庫県伊丹市伊丹2丁目4番1号
TEL: 072-782-2000 FAX: 072-782-8880
E-Mail: info@aihall.com Twitter: @ai_hall

共催:伊丹市立演劇ホール