現代演劇レトロスペクティブ
sunday『友達』
sunday『友達』
平凡な男の部屋にふいに9人の家族が侵入してくる。善意に満ちた笑顔で隣人愛を唱えながら居座り続ける彼らに、男の婚約者や警察さえも説き伏され、男の存在が次第に危うくなっていく…。戯曲として初めて谷崎潤一郎賞を受賞し、現代社会の特殊な人間関係を照射した傑作戯曲。

安部公房(あべ・こうぼう)

1924年東京生まれ。小説家、劇作家、演出家。幼少期を旧満州で過ごす。
東京大学医学部を卒業後、1951年に『壁 - S・カルマ氏の犯罪』で芥川賞を受賞。
三島由紀夫などとともに戦後の日本の文学を牽引し、30ヶ国以上で翻訳出版されるなど海外でも高い評価を得る。小説にとどまらず、1973年に自身が主宰する演劇集団「安部公房スタジオ」を発足。
独自の俳優養成のメソッドと斬新な手法を駆使した劇表現は、国内外で反響を呼んだ。

代表作として、小説『壁 - S・カルマ氏の犯罪』『砂の女』『他人の顔』『箱男』『密会』など、戯曲『友達』『榎本武揚』『棒になった男』『幽霊はここにいる』など。
20世紀の日本を代表する小説家であり、晩年はノーベル文学賞の候補と目された。1993年没。

現代演劇レトロスペクティヴ シアタートーク
ゲスト:大橋也寸 おおはし・やす
演出家/近畿大学名誉教授/近畿大学国際人文科学研究所客員教授

7月13日(日)16時の回、終演後、sundayのシアタートークに、現代日本を代表する演出家、大橋也寸さんに出演していただきます。安部公房の戯曲の演出も手掛け、氏と親交も深かった演劇人とのトークに御期待下さい!
また、sundayでは全ステージ終演後、ゲストを迎えてトークを行います。
詳細は劇団WEB、Twitter、Facebookにて発表します。ご期待ください!

大橋也寸プロフィール
1935年大阪生まれ。1959年慶応義塾大学大学院を卒業。同年渡仏。1960年~1963年ジャック・ルコックに師事し「創造性と想像力」を養う独自のルコック演劇教育法に出会う。帰国後は劇団雲・演劇集団円で演出家。 芥川比呂志、岸田今日子、山崎努、立石涼子などと舞台をつくる。 1965〜1975年まで桐朋学園短期大学演劇科助教授を務める。 1980年から3年間、母校であるジャック・ルコック国際演劇学校教授を務める。 帰国後、兵庫県立ピッコロ演劇学校講師、近畿大学文芸学部芸術学科演劇芸能専攻教授を歴任。 2004年から近畿大学名誉教授、近畿大学付属国際人文科学研究所客員教授。 代表作に安部公房作『人命救助法』(紀伊国屋演劇賞)、チェホフ作中村雄二郎脚色『プラトーノフ』(芸術祭優秀賞)などがある。

日時
2014年7月 11日(金)   19:30
  12日(土)   15:00/ 19:30
  13日(日)   11:00/ 16:00
  14日(月)   15:00  
 
料金
一般/前売=3,500円 当日=4,000円
高校生以下/前売=1,500円 当日=2,000円(要証明書)
シニア/ 前売=2,500円
当日=3,000円(60歳以上・要証明書)
“友達”割引/ 3人以上=1人2,500円
9人以上=1人1,500円(劇団・前売のみ取扱)
【全席指定】
※当日券販売/開演60分前。
※開場/開演30分前。
※未就学児童の入場はご遠慮ください。

チケット発売日
2014年5月10日(土)

チケット取扱
チケットぴあ/ TEL=0570-02-9999
http://pia.jp/t[Pコード:430-191]
sunday/http://www.sunday-go.jp/tomodachi
AI・HALL/TEL=072-782-2000(電話予約のみ)

お問合せ(sunday)
TEL=090-3870-4401
メール=tomodachi@sunday-go.jp
作/安部公房
演出/ウォーリー木下
振付・出演/長谷川寧(冨士山アネット)
音楽/ヨース毛(ザッハトルテ)、にしもとひろこ(たゆたう)
出演/ 平林之英、安元美帆子、赤星マサノリ、椎原小百合、
井田武志(以上、sunday)、稲森明日香(夕暮れ社 弱男ユニット)、
田中良子(ブルーシャトル)、中山義紘(劇団Patch)、
野村侑志(オパンポン創造社)、兵頭祐香(オリジナルテンポ)、
森澤匡晴(スクエア)、末永直美(VOCE企画)、
河東けい(関西芸術座)
演出より

まずタイトルのシンプルさがいい。潔さを感じる。
突然、「友達」と言われたら誰だってひるんでしまう。
友達ってなんだっけ?

そして「友達」には友達が出てこないのがいい。
タイトルが「友達」だからてっきり友達が出てくるのかと思ったら、でてこない。詐欺だ。

らにタイトルとは裏腹に全然いい話じゃないのがいい。決して友情物語ではない。
それなのに読み終わった後、どこかすがすがしさがある。
顔を上げ、周りの世界を見渡すと、そこにはいくつもの色彩があることに気づく。
世界はどうやら思ってるよりも複雑らしい。

つまりは安部公房とはそういう人なんだと思う。
当たり前だと思われている現実に、すーっとナイフで切れ目を入れる。
そこから流れる痛みを伴わない血を読者にそっと差し出す。
そういう人を僕は「人の皮をかぶった悪魔」と呼んでるのだけど、
僕もこの作品を演出する以上、「悪魔」になってみようと思っている。

sunday ウォーリー木下
sunday
劇団☆世界一団(1993年旗揚げ)の第1期終了後、interludeを経て、sundayに改称し現在に至る。作・演出のウォーリー木下が手掛ける現代性とファンタジー性が融合した世界観は、ポップでありながら実験的。特に役者の身体性を重視した演出に特徴があり、物語と演劇・映像・音楽・ダンスを融合させたパフォーマンスとの絶妙なバランスや、実力派の役者たちによる見応えのある演技は、上質なエンターテインメントとして定評がある。