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共催 演劇

“基礎から学べる” 世界演劇講座ⅩⅢ
ー 世界の中の日本演劇 ー

平成30年7月30日(月)~平成31年2月25日(月)
<全5回>

平成30年7月30日(月)、9月10日(月)、11月12日(月)、12月10日(月)、平成31年2月25日(月) 

各回19:15~21:00

講師/西堂行人(演劇評論家)+ 笠井友仁(演出家)

西堂行人
笠井友仁

 

 

 

 

 

会場/カルチャールームB
対象者/年齢や演劇経験は問いません。
定員/25名(申込順)
受講料/全回一括:5,000 円
※1回ずつの単発受講もできます:1回1,500円。


演劇評論家・西堂行人が次代を担う演劇人育成のために立ち上げ、今年で開講13年目を迎える世界演劇講座。

今回のテーマは「世界の中の日本演劇」

日本における時代を超えた演劇の交流と往還に着目します。能や歌舞伎は現代にどう取り込まれ、再生されてきたのか。単線的ではなく、複線、複合的な構造から分析します。

さらに、世界からの影響といった視点から、日本と世界の相互(依存)性を考察します。ギリシア劇からシェイクスピア劇、イプセンが抬頭した近代演劇、そして20世紀演劇のさまざまな実験とその思想。それらは日本の演劇史とどう関係し、また日本演劇は世界演劇の中にどう位置づけられるか。こういった視点から世界の中の日本演劇史を考えます。

毎回、前半は問題提起のレクチャー、後半は映像を参照しながら、受講生とのディスカッションを中心に行います。演劇史を基礎から学び、あなたの観劇体験や作品制作に生かしてみませんか。


【第1回】7月30日(月) 日本演劇史を通覧する
日本演劇はいつどこで始まったのか。その問いに答えるには、まず能、歌舞伎以前の芸能の所在を確かめる必要がある。それを起点として伝統演劇が確立し、近代演劇へと展開していく。芸能はやがて芸術となり、社会に生きた人間の表現へと形を変えていく。

【第2回】9月10日(月) 能と歌舞伎は現代演劇に何をもたらしたか
14世紀の確立した能、17世紀に発祥した歌舞伎は伝統演劇として定着した。静謐でエネルギーの集中した能と、過剰で豪華絢爛たる歌舞伎というまったく対照的な二つの演劇が日本演劇のスタイルを確立した。両者を比較しながら日本演劇の振り幅を考える。

【第3回】11月12日(月) 日本の近代化の段階
江戸が終わり、明治になってから近代演劇が開始された。室町の武士文化、江戸の町人文化にルーツを持つ能と歌舞伎から遠く離れて、近代人の身体と知性を持ち、急速なイデオロギーをまとった近代演劇は日本演劇史の中でどういう役割を担うに到ったのか。

【第4回】12月10日(月) 実験と革命の演劇
自由劇場、築地小劇場など革新的な運動によって切り開かれた日本演劇は、ヨーロッパ演劇の影響を受けつつ、独自の近代化の道を探った。浅草オペラや宝塚少女歌劇、モダンダンスの黎明。日本文化の先端とは何だったのかを考える。

【第5回】2月25日(月) リアリズムと戦争
資本主義の膨張によって帝国主義化した日本は、アジア侵攻を開始した。それへの抵抗を志向しながら、戦争というグローバリズムの渦中にあって、結果的には戦争に加担することになった演劇人の葛藤を探る。


主催/世界演劇講座

講師

西堂行人(にしどう・こうじん)
演劇評論家。70年代末からアングラ・小劇場運動に随伴しながら批評活動を開始。80年代後半から海外の演劇祭などを視察し、独自の世界演劇論を構想。90年よりハイナー・ミュラーのプロジェクトを組織し、2002年と2003年に「ハイナー・ミュラー/ザ・ワールド」を金沢と東京で開催。同じく90年より韓国との演劇交流に力を注ぎ、現在「日韓演劇交流センター」の副会長を務める。主な著書に『演劇思想の冒険』『ハイナー・ミュラーと世界演劇』『韓国演劇への旅』『現代演劇の条件』『劇的クロニクル』『[証言]日本のアングラ』。近著に『唐十郎特別講義』(編著)『蜷川幸雄×松本雄吉』昨年から明治学院大学文学部芸術学科演劇身体表現コース教授に就任。

笠井 友仁(かさい・とものり)
演出家。エイチエムピー・シアターカンパニー所属。NPO法人大阪現代舞台芸術協会理事長。日本演出者協会会員。代表作に『ハムレットマシーン』(‘02 年)、『traveler』(’05 年)、『Politics! Politics! Politics and Political animals!』(‘10 年)などがある。‘05 年に「日本演出者協会若手演出家コンクール優秀賞」受賞。‘07 年に京都芸術センター舞台芸術賞にノミネート。’08 年に Theatertreffen (ベルリン演劇祭) のインターナショナル・フォーラムに参加。’14 年にアイホールにて上演した『アラビアの夜』の演出にて文化庁芸術祭演劇部門新人賞を受賞。

申込方法・お問い合わせ

下記の電話またはメールにて必要事項をお伝えください。
【必要事項】
1.氏名、2.住所、3.電話番号、4.メールアドレス

・世界演劇講座事務局

 miho.takayasu@gmail.com(高安)
・アイホール
 TEL:072-782-2000(火曜日休館)