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令和2年度 現代演劇レトロスペクティヴ 開催!

MODE『魚の祭』
作/柳美里 演出/松本修
2020年12月18日(金)~20日(日)

小原延之+T-works共同プロデュース
『丈夫な教室-彼女はいかにしてハサミ男からランドセルを奪い返すことができるか-
作・演出/小原延之
2021年1月14日(木)~17(日)


■ディレクターズ・ノート

従来通りとはいかないが、少しずつ劇場での上演が再開されている。楽観的な予測は出来ないが、本年度の「現代演劇レトロスペクティヴ」を開催すべく、アイホールは始動に入った。今回も2団体の上演が予定されている。
柳美里さんの『魚の祭』は、1990年代の現代演劇の流れを決定づけた作品と云って差し支えないと思う。当時、SNSなどを通じての情報発信などない時代、この作品を絶賛する劇評が多数の演劇誌に溢れた。壊れた家族の微かな再生のドラマとして読めるが、一筋縄ではいかない。訥々とした台詞の背景に滲む愛憎が、観る者(読む者)をぐいぐい引き込んでいく仕掛けだ。今回は当時評判となった舞台と同じ、松本修さんが演出を手掛ける。関西の俳優を中心とした新たな座組での上演は、演劇界に一石を投じるだろう。
小原延之さんの『丈夫な教室』は、2004年「劇団そとばこまち」により初演された作品。池田小児童殺傷事件に題材をとった。それまでの同劇団は多数の人気役者を輩出し、エンタメ色の強い作風で動員を伸ばしていた。そこへ圧倒的に濃密な対話劇が提出されたのである。関西演劇界に激震が走った。小原さんはこの後、団体を離れ、個人として作・演出を手掛けていくことになるが、その端緒となったのが本作である。こちらも新たな俳優陣を迎えての上演となる。当時と比較しても、いささかも色褪せることのない劇世界が展開されるのだろう。
かつて同時代に向けて書かれた戯曲は文化資産の意味を持つ。劇場の灯を次代につなぐために、2作品の上演は重要である。

ご理解ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

アイホール・ディレクター 岩崎正裕

「現代演劇レトロスペクティヴ」
1960年代以降の、時代を画した現代演劇作品を、関西を中心に活躍する演劇人によって上演、再検証する企画。


■演出家対談

松本修(MODE)×小原延之
進行:岩崎正裕(アイホール・ディレクター)

coming soon!


■ラインナップ

MODE『魚の祭』

作/柳美里 演出/松本修

初演1992年/MODE×青春五月党
※第37回岸田國士戯曲賞受賞作

弟の葬儀に集まった今は別々に暮らす家族たち。弟の不可解な死に戸惑いながら、思わぬ再会にぎくしゃくと「家族」を演じ始める。蝉の声とブルースが響く中、いびつな家族の過去が浮かび上がってくる……。岸田國士戯曲賞を史上最年少の 24 歳で受賞、その才能を知らしめた柳美里の代表作を、初演を手がけた松本修が再び立ち上げる。

2020年
12月18日(金)19:00
12月19日(土)13:00/18:00★
12月20日(日)13:00
★終演後シアタートークを開催/ゲスト:柳美里

チケット発売/2020年10月17日(土)

公演詳細


小原延之+T-works共同プロデュース

『丈夫な教室ー彼女はいかにしてハサミ男からランドセルを奪い返すことができるかー

作・演出/小原延之

初演:2004年/劇団そとばこまち

2001年に起きた「附属池田小事件」をモチーフに、事件の記憶と傷跡に苦しめられながらも、前向きに生きることを懸命に模索する同級生たちの姿を描く。アイホールの初演からわずか9か月で異例の再演となり、第12回OMS戯曲賞最終候補にも選出された話題作。

2021年
1月14日(木)19:00
1月15日(金)19:00
1月16日(土)14:00/18:00★
1月17日(日)12:00/16:00
★終演後シアタートークを開催/ゲスト:武田浩治(元シアターBRAVA!支配人)

チケット発売/2020年11月22日(日)

公演詳細

 


会場・お問い合せ
アイホール
〒664-0846 兵庫県伊丹市伊丹2丁目4番1号
TEL: 072-782-2000 FAX: 072-782-8880
E-Mail: info@aihall.com Twitter: @ai_hall
※9:00~22:00/火曜休館

主催/公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団、伊丹市
企画製作/伊丹市立演劇ホール
助成/
文化庁文化芸術振興費補助金
(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)

独立行政法人日本芸術文化振興会