下鴨車窓#9
『小町風伝』
【初演:転形劇場(1977年)】  ⇒archives
作:太田省吾 構成・演出:田辺剛
出演:広田ゆうみ、宮階真紀、西村麻生、夏目美和子、河合良平


日時
2012年1月
20日(金)18:30 ― 21:30
21日(土)14:00 ― 17:00/18:30 ― 21:30
22日(日)14:00 ― 17:00
※本公演は「展覧会」形式で上演いたします。固定席はございません。
※観劇の目安は一時間余りです。
※上演時間内はいつでも入退場できますが、入場のみ終演時間の30分前に締め切ります。
※受付開始は開演の20分前、開場は10分前。
※作品鑑賞のための音声を録音した携帯型音楽プレイヤーを貸与いたします。
(数量に限りがございますので、お待ちいただく可能性がございます。予めご了承ください)
また、お客様がお持ちのiPodやMP3プレーヤー、スマートフォン等の端末でもお聞きいただける音声データのダウンロードサービスを、 下鴨車窓Webサイト[http://tana2yo.under.jp/]にてご用意します(1月中旬予定)。


下鴨車窓のシアタートークの日時とゲストが決定しました!
今回の展覧形式での上演のきっかけとなった『HIROSHIMA-HAPCHEON』の演出を手掛けられた、マレビトの会の松田正隆さんと、 太田省吾氏と生前、京都造形芸術大学で同僚として、交流のあった同大学教授の森山直人さんです。 以下の日程で開催いたしますので、是非ともご来場ください。
【日時】1月20日(金)18:30-21:30の回、終演後
【ゲスト】松田正隆(劇作家・演出家・マレビトの会主宰)
【ゲスト】森山直人(京都造形芸術大学 舞台芸術学科教授・演劇批評家)


料金 (前売・当日とも)
一般/2,000円 学生・ユース(25才以下)・k-bgk会員/1,500円
ペアチケット/3,600円
チケット発売日
2011年12月2日(金)
チケット取り扱いと問い合わせ
◯アトリエ劇研 電話:075-791-1966 メール:shimogamo@gekken.net
◯AI・HALL 電話:072-782-2000(予約のみ)


【演出より】 戯曲としての『小町風伝』は、実際の舞台上演の結果の"報告書"のようなものだとわたしは思って、だから戯曲をどんなに丁寧にたどっても、"たどる"という取り組み方である限りそれは太田さん自身による演出の模写から抜け出せないだろうと考えた。程度の差はあれ。ことばを発話するのか沈黙するのかという二者択一から離れたところでこの劇に取り組む必要を感じて、美術展を見る時のような"展覧式"の観劇スタイルや"声の配布"という試みをすることになったのだけど、それにしても太田さんにこの試みを観ていただけないのが残念でならない。

下鴨車窓 田辺剛


太田省吾
劇作家、演出家。1968年「転形劇場」を結成。セリフを極限まで削ぎ落として役者の身体性と沈黙を軸に、独創的で深みのある〈沈黙劇〉のスタイルを確立。 台詞を完全に排除した代表作『水の駅』(81年)は世界24都市を巡演、各地で高い評価を得た。近畿大学を経て、2000年に京都造形芸術大学教授就任。07年逝去。


下鴨車窓(しもがもしゃそう)
劇作家・演出家の田辺剛が主宰する演劇創作のユニット。2004年から京都を拠点に活動をしている。 08年に田辺が京都の劇場「アトリエ劇研」のディレクターになってからは、同劇場のフランチャイズ劇団として公演を行っている。 主な作品に『人魚』(11年・アイホールほか)や『旅行者』(08年・精華小劇場)など。


田辺剛(たなべ・つよし)
2004年 下鴨車窓設立
2005年 『その赤い点は血だ』で第11回劇作家協会新人戯曲賞
2006年 文化庁新進芸術家海外留学制度で韓国・ソウルに滞在、劇作家として研修
2007年 『旅行者』で第14回OMS戯曲賞佳作
2008年 アトリエ劇研劇場ディレクターに就任
2010年 近畿大学文芸学部非常勤講師、日本劇作家協会会員、 同協会京都支部事務局担当、 NPO法人京都舞台芸術協会理事などを務めている